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新規建築

新規建築

根切りから完成まで写真でご紹介いたします。

※写真クリックで拡大します。

根切り

まずは、図面に従い、ここに建物を建てるのだという、遣り方、墨出しという位置決め作業の後、このように基礎を埋める部分を掘って行きます。 手で掘っていては大変なので地元でユンボと呼ばれる重機を使います。内地ではパワーショベルと言いますね。 また下が岩の場合にはブレーカという鉄の爪を使います。 もう少し安くしてよ、というのは”値切り”、これは”根切り”作業です。

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割栗石・浜砂利敷き

掘った後に割栗石や珊瑚のバラスを敷いて基礎の地盤を固めます。 地耐力が十分に無いような地盤だと大変なのでしょうが、幸か不幸か、ここは琉球石灰岩が多いので掘る作業こそ大変ですが、建築の基礎としては磐石です。

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ステコンの打設

敷いたバラスの上に基礎の基礎になるステコンと呼ばれるコンクリートを打設します。 この上に、家の重量を支える基礎が載っかることになります。縁の下ならぬ基礎の下を支える力持ちです。けしてコンクリートを”ステている”のではありません。

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基礎の打設

ベニアで基礎型枠を組んで、その中にコンクリートを流し込みます。断面はフーチンと呼ばれる逆T字型をしています。 また、こういう壁になる部分の下にのみ線状に基礎を打つやりかたは布基礎と呼ばれます。 これに対し、全面的に流す工法はベタ基礎と呼ばれます。

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土間打ち

建物の床下になる土間をコンクリートで打って行きます。 ポンプ車から流し込みながら、左官やさんが表面を平滑に仕上げて行きます。 床の下で普段は見えない部分なので、僕はもっとテキトーなものかと思っていましたが、この面に墨を打つので、思いのほか綺麗に仕上げていました。

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型枠組

いよいよ作業は地上の構造物に入りました。 コンクリートを流し込むための型枠をコンパネと呼ばれるベニアで組んで行きます。これは壁の外枠部分です。 コンパネには等間隔にスペーサといわれる壁厚を保つための金具が挿入されます。 この型枠は外壁の部分でギザギザの切り欠きは外階段になる部分です。

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配筋

RCは通常、鉄筋コンクリートと呼ばれる構造ですから、内部には、このように鉄筋が格子状にレイアウトされ互いに結束され埋め込まれます。 圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋の長所を利用し、弱点も補い合う複合構造と言えます。 またコンクリートは圧縮を受け持つとともに錆びやすい鉄筋を保護する役割も果たしています。 従って長期間躯体を維持するためにもコンクリート表面から鉄筋までは適切な被り厚が必要とされます。

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型枠組外観

外壁、内壁と型枠組みもここまで進んでくると、大体のお家の外形が分かって、いよいよだな、という感じになってきます。 不思議なもので基礎を打った段階では意外に小さく見える建物でも、型枠が立ち上がり3次元の物体として把握できるようになると、それまでよりもずっと大きく感じられるようになります。 型枠はコンクリート流し込みの圧力に耐えるようパイプとストラットで支えられます。

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屋根型枠組み

僕は屋根は、よっこらしょと人海戦術で持ち上げるのかと思っておりましたが、今の八重山は全面的に機械化されているようで、大きなクレーンがやってきました。 地上で組んだ寄棟の型枠がちゃんと接合するのかなあと見ておりましたが、さすがは型枠大工さん、一発で納まりました。

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屋根・屋上配筋

屋根の型枠工事が終わると断熱材の打ち込みや屋根・屋上スラブへの配筋が行われます。 このときに躯体内を通す配線関係のチューブや接続ボックスも同時に埋め込んでおきます。 また内装で天井を吊る際に支点となるインサートと呼ばれる部品もこの状態の時に取り付けられます。

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スラブ打ちはじめ

型枠が出来上がると、スラブ打ちと呼ばれるRC構造でもっともドラマティックな瞬間を迎えることになります。 生コンの人、型枠大工さんに限らず、左官屋さんから電気屋さんまでやってきてミキサー車を待ちます。 ミキサー車から流し込まれる工場直送のレディミクストコンクリートは圧送するためのポンプ車を介して完成した型枠の中に流しこまれて行くのです。

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スラブ打ち続行中

コンクリートは作業している間にも硬化してゆきます、従って流し込みは途中での休憩は出来ません。 流し込みの途中で時間が空いてしまうと既に固まったところとの間に断層ができて、構造の一体化が阻害されてしまうのです。ミキサー車、あと何台分が必要かを見極め管理者は次のミキサー車をスタンバイさせながら作業を続けます。そして、これが終わると、いわゆる内地で言う上棟式という酒盛りが待っています。

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テストピース

スラブ打ちをする際に、躯体に使用したコンクリートの品質を保証するため、あらかじめ型に流し込んでテストピースを作製しておきます。 このテストピースの圧縮破壊試験を各段階で行うことで途中の硬化状況を確認します。 また、型枠を外す適切な時期を判断する材料としてもこのテストピースの試験結果が用いられます。

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養生期間

スラブ打ちが終わると、あとは流し込んだコンクリートが完全に硬化するのを待ちます。この期間を養生期間と呼びます。 途中で型枠がずれたら困るので多くのサポートで支え、重量や圧力による変位を防ぎます。 こうなると固まるまでは、何も仕事はなさそうですが、実は八重山のような暑いところでは、硬化が早すぎると割れが生じたりするので、屋根に散水して、急激に硬化しないよう配慮する必要があります。

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型枠外し(壁)

養生期間(最低2週間)が済むと、型枠を取り外します。 中からはコンクリートの躯体表面が現れます。 ちょっと焼き物を窯から取り出すようなワクワク感があります。 流し込みの継ぎ目に出来やすいコールドジョイントやジャンカと呼ばれる不具合箇所がないか、よくチェックして行きます。 発見された場合には、状況を見極めてモルタルで埋めるなどの処置を塗装前に講じておく必要があります。

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型枠外し(屋根)

RC構造の美しいところは、全体を流し込んで固めた、この一体感ではないかと思います。 コンクリートを流し込んでシームレスに接合された躯体には重厚な安定感があります。 接合部分が緩んだり、パコパコした軽量構造にありがちな不安定感がなく、台風やシロアリの害にも強いという地域の土壌に合致した大きなメリットがあります。 ただ寄棟構造にするメリットは木造建築ほど必然的なものではないため勾配を何寸にとるのが良いのか等、設計にはまだ課題があるようにも思います。

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床組

型枠が外れると、天井スラブを支えるために躯体内に林立していたストラットも外され内部工事に取り掛かることが出来ます。 屋内なので天気に左右されず現場に入れるのが内部工事の良いところです。 墨出しを行い、大引、根太を配置し、床組みに入ります。

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サッシ・金属製建具の取り付け

躯体開口部分にサッシの窓枠や扉といった金属製の建具を取り付けて行きます。 アルミサッシ枠は所定の位置にポイント溶接して位置決めした後、防水モルタルで隙間を埋めて行きます。

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天井張り

スラブ打の際に屋根内面に埋め込んだインサートに吊ボルトを取り付け、軽量鉄骨の骨組みに天井板を取り付けて行きます。 最終的にはこの石膏ボードにクロスを貼って天井を仕上げます。

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躯体塗装マスキング

躯体外部では、塗装のマスキング作業が始まっています。 ベランダ部分には防水塗料を塗るので、養生したのち、周囲の外壁に、でこぼこをつける玉吹き作業をします。 外壁の色は、イメージ的には、まっ白にしたかったのですが、汚れやすい、水垢が目立ちやすいということでベージュに、また屋根、庇は建築協定に従い赤色に決定しました。

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躯体塗装

躯体表面にでこぼこをつける玉吹きを行った後、水性塗料を吹き付け塗装をします。 周囲には塗料が飛散しないようにネットをかけて作業をしますので、暑い夏場は風も通らず、かなりしんどい作業となります。 八重山の作業では水分を十分補給することが重要です。

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躯体塗装完了

型枠を外したばかりの荒々しいコンクリート打ちっぱなしに比べ、壁面の塗装を終え、この状態になると、躯体はずっとぬくもりの感じられる、やわらかな表情になります。 コンクリートの打ちっぱなしが都会的なドライな感触とマッチして好まれた時代もありますが、そればかりだと殺伐としすぎていて、疲れてくるのも事実じゃないだろうかと思う。

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屋上防水塗装

鉄筋コンクリート構造の一つの弱点。それはひび割れ(クラック)だ。 経年の劣化により、ひび割れが出来ると、そこから雨水が浸入し、中の鉄筋を腐食させ、腐食した鉄筋は体積を増すことで、ひび割れを更に押し広げる。内外を貫通した割れは雨漏りを生じさせ、コンクリートを剥落させ腐食を加速するという悪循環に陥る。 何もしなくても10年20年は大丈夫というが、躯体を長持ちたせたいなら防水塗装は省いてはいけない工程だろう。

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屋根・屋上遮熱塗装

更にこの建物では、屋根と屋上にNASA開発のセラミックを使った遮熱断熱塗料の”クールサーム”を塗布した。 表面から吸収し、コンクリート躯体内部に蓄積された熱が日没後も、室内を暖め続ける太陽の時間差攻撃を根本からシャットアウトすることを目論んでいる。 これがクールハウスの語源ともなっていて、カッコイイ!のCool!との相乗効果も狙っている。トップコート仕上げ前の、この状態だとまぶしく雪山に居る気分だ。

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ユニットバス設置

地元住民の建物として風呂はどうあるべきなのかは悩むところ。 シャワーが日常である八重山の人々にとって、さほど風呂桶は重要な意味を持っていない。 かといって、今はアパートにもユニットバスが標準装備になっているのに、せっかくの一戸建に、風呂が、ないわけにも行くまい。 結局、あまり場所をとらない1216のユニットバスを設置することになった。 このあたりは顧客の要望によって変更が可能なところだ。

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浄化槽の設置

昨今、石垣島の市街地には下水道本管が設置されているが、市街地から少し離れたところでは下水道未整備の地域が多い。そういう場所では汚水と生活雑排水を浄化するために合併浄化槽を設置することになっている。 ここでも一般的な合併浄化槽(5人槽)を埋設設置した。

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外構工事

ここまで来ると大分、形になって、もう先が見えてくる。 室内の仕上げ作業と平行し、屋外の駐車場、庭、の整備、境界のフェンスなどの外構工事を進める。 もう内部の設備もほとんど設置完了しているが、そういえば電灯線の仮設からの変更がまだだった。

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ついに完成!

電力の引き込み工事、屋上の手摺り取り付け、雨戸の取り付け、外灯の取り付け、屋根の塗装も終わり、庭には芝生も。 更にこの建物では、本場のハリケーンで鍛えられた暴風ネットも取り付け台風対策も万全。 かくして、涼しくて、見晴らしがよく、台風にびくともしない石垣島仕様のお家がめでたく完成したのでした。

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